
・日本株と米国株はどちらが高配当株投資におすすめなの?
近年、日本国内のインフレによる物価高や、老後不安、低金利脱却など今まで以上に家計が圧迫されています。
そんな中、安定した配当収入を見込める『高配当株投資』が人気です。
ですが、初心者の方の中には米国株、日本株のどちらで『高配当株投資』を始めるか悩まれる方も多いです。
本記事では、
『米国株と日本株はどっちが高配当株投資におすすめなのか?どっちが稼げるのか?』
を4つの観点から徹底比較しています。
是非ご参考頂ければと思います!
本記事の内容
- 米国株と日本株の配当利回りの比較
- 米国株と日本株の増配・減配の傾向
- 米国株と日本株の税金・為替リスク
- 米国株と日本株の情報の入手・分析しやすさ
- 米国株と日本株の代表的な高配当株
サカの投資歴・運用実績
- 2021年に初期投資額300万円で高配当株投資を開始。
- 1年目で1000万円達成。
- 2年目1500万円達成。
- 3年目2200万円達成。
- 24年12月資産3,700万円。
- 米国高配当個別株(75%)、投資信託(20%)、仮想通貨・金(5%以下)に投資。
- 2024年 配当金累計 600,000円(1月あたり50,000円)

高配当株投資にオススメの証券口座
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高配当株投資が注目される理由とは?
高配当株投資が注目される理由は、以下のメリットがあるからです。
『高配当株投資』のメリット
- 安定した配当収入が得られる。
- 配当再投資の複利効果が得られる。
- インフレ対策になる。
- 相対的に安全と見なされる
近年の日本国内のインフレや老後不安から、資産運用、収入UPに興味のある方は増えています。
高配当株投資は、本業以外の収入源として比較的カンタンに取り組みやすいため注目されています。
⇊『高配当株投資』についてメリット・デメリットを更に詳しくしたい方はコチラの記事を参考にどうぞ⇊
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【初心者向け】高配当株投資とは?メリット・デメリットを完全解説!
続きを見る

【比較①】配当利回り|日本株と米国株どちらが有利?
日本株と米国株の配当利回り
日本の高配当株ETF ⇒ 3.5~5.0% (NEXT FUNDS 高配当株 ETF【1489】)
米国の高配当株ETF ⇒ 2.5~4.0% (VYM、HDVなど)
日本、米国のそれぞれの高配当株の平均配当利回りは、日本株の方がやや高い傾向にあります。
これは、米国企業の株主還元意識が低いわけではありません。
実際は、その逆で米国企業の株主還元意識は日本企業よりも高いです。

日本株の配当利回りと代表銘柄
近年では、日本企業も配当や増配を重視する傾向が高まっています。
そのおかげもあり、日本の高配当株ETFは米国の高配当ETFに比べて配当利回りも高まっていますが、
高配当株全体の傾向としては、株価は上がっていません。
日本経済全体が低成長であることもあり、株価成長は横ばい、または低成長であることが多いです。
勿論、商社株など右肩上がりを続けている銘柄もありますが、
公益セクターは高配当ですが低成長であることが多く、株価成長を見込めかつ高配当の銘柄を探すのは少し苦労が必要です。
日本を代表する高配当株を10銘柄上げています。
米国株の配当利回りと代表銘柄
米国には、株主還元に積極的な企業風土があります。
逆に配当が継続できなかったり、減配をした場合、投資家から強く幻滅され経営失敗のレッテルを貼られるほどです。
日本の高配当株に比べると利回りは低い傾向にありますが、それは連続配当を実現させながらも株価成長も同時に成し遂げてきたからと言えます。
米国の高配当株も成熟企業、革新の少ない低成長セクターの銘柄であることがほとんどですが、
それでも、世界的に揺るがないシェアを獲得している安定企業が多く、それら企業は成長株ほどではないですが長期にわたって株価成長もしています。
米国を代表する高配当株を10銘柄上げています。
【比較②】増配傾向と配当の安定性
増配、配当の安定性は米国企業の方がリスクは低いです。
その理由は以下の2つです。
- 米国の高配当銘柄は連続増配を重視する傾向にある。
- 米国の高配当銘柄は世界的な独占企業が多く、経営が安定している。
米国には、25年以上連続で増配している企業が60社以上あります。(配当貴族)
そのうち、50年以上の連続増配企業は25社もあります。(配当王)
米国は市場風土ゆえにこういった企業が生まれやすいです。
逆に日本は、
近年、株主還元を重視する企業が増えてきていますが、まだまだ景気、業績に左右して配当を調整する傾向にあります。
米国に比べて世界の市場を独占している企業は少ないので、配当を自信をもって維持するほどの安定したCFが望みにくいことがその要因の一つです。
日本は20年以上連続増配している企業は約20社、25年以上となると4社程度です。(花王が最高の35年)

安心できる投資先を探すとなると、米国株の方が選択肢は多いですね。
米国株の連続増配銘柄とは?
上にも書きましたが、
米国では、25年以上連続で増配している企業のことを配当貴族と呼び、
50年以上の連続増配企業を配当王と呼びます。
長期にわたって連続増配ができていることは長期で業績・財務が安定してることを意味します。
⇊より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。⇊
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S&P500配当貴族指数連動の投資信託・ETFを徹底比較!おすすめは?【米国高配当株】
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【配当王】10年後も持ち続けたい厳選3銘柄!!投資信託はある?【米国株】
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【比較③】税金と為替リスクの違い
米国株で高配当株投資に挑戦された場合、日本株に比べて税金が約10%上乗せになり、為替リスクもあります。

税金・・?為替・・?
難しそう。。

日本株の税金と課税体系
日本の高配当株から受け取った配当金には、合計20.315%の税金がかかります。
例えば、1万円の配当金を受け取った場合、1万円の20.315%の2,031円は税金として引かれるため、手取りは7,968円です。

NISA口座で運用した場合は税金はかからないため、NISA×高配当株は相性がいいです。

米国株の二重課税と外国税額控除
米国の高配当株から受け取った配当金には、合計28.4%の税金がかかります。
例えば、1万円の配当金を受け取った場合、
第一に米国で、1万円の10%の1,000円が税金として引かれ、残9,000円
第二に日本で、9,000円の20.315%の1828円が税金として引かれ、
最終的な手取りは7,171円です。
以上のように2つの国で税金が引かれるため、日本株に比べてると手取りが少なくなります。


外国税額控除は、確定申告をすれば米国で引かれた10%の税金の一部を取り戻せる制度のことです。
本業の所得や住民税の違いによって、取り戻せる額は全額にはならないけど、ほとんどは取り戻せます。


NISA口座で運用した場合は、日本で引かれる税金はかからないため、手取りは米国の10%が引かれた金額になります。
この10%は外国税額控除制度で取り戻すことができません。
為替リスクの影響と対応方法
為替が変動すると、米国株からもらえる配当金の円換算も変動します。
例:
【円安】 1ドル=140円 ⇒ 10ドルの配当 ⇒ 1,400円
【円高】 1ドル=110円 ⇒ 10ドルの配当 ⇒ 1,100円
円安時には、円換算時の配当期は増え、円高時には逆に減ります。
購入している銘柄の評価額も同じように動きます。
なので、円安から円高局面に移行した場合、配当も減り、株価の評価額も減ってしまいます。
為替リスクに対しては以下のように考えます。
為替リスクの対策
- ①為替は長期で平均回帰する。
⇒為替は長期的には平均に回帰するので、短期で一喜一憂しない。
⇒長期投資なのであれば、投資機会は分散されるので気にならなくなる。
- ②ドルで保有し再投資する。
⇒配当金を円に変えずに再投資すれば、気にならない。
⇒円高時には、円安時に比べて少ない円で株数を増やせる。
【比較④】投資しやすさ・情報の入手性
投資のしやすさは、日本株、米国株には大きな差はないです。
日本株を売買できる時間帯は多くの方は働いていますし、米国株が取り引きされるメインの時間は多くの日本人は就寝中です。
情報の入手しやすさは、日本語の情報が多い日本株の方が入手しやすいです。
米国株の場合、本格的な情報を入手するには英語の情報を日本語訳するなどの手間が発生します。
ただ、米国株の方が財務情報の質は良いです。
日本株に比べて、断然早く、透明性も高いです。
日本株の場合、誰も予期しない情報が突然発表されるなんてこともあります。
【まとめ】日本株と米国株、どちらを選ぶべき?
以上の日本株と、米国株の比較を表でまとめています。


米国株 ⇒ 安定性・成長性・再投資のしやすさを求めるなら米国株
日本株 ⇒ 利回りの高さを求め、為替リスクを避けたいなら日本株
また、配当、株価の成長力としては米国の方が日本に勝っています。
なので、長期目線で大きなリターンを狙う場合や、将来的に大きな『不労所得』を得たいようであれば米国株を選んだ方が、実現可能性は高いです。

【筆者の体験談】私が選んだ投資先と今後の戦略
以上を踏まえて、僕は米国の高配当個別株でポートフォリオを組んでいます。
僕は投資に安定性・成長性・再投資のしやすさを求めていますし、日本の高配当株の選択肢の少なさや、配当利回りの高さにややリスクを感じるからです。
ETFを活用しない理由は、
ETFの中には業績、財務は健全だけども配当利回りが低い銘柄のような、自分が投資したくない銘柄が含まれている場合があるからです。
今後の投資方針は、ある程度は今の米国株中心の投資を継続しますが、市場の状況によっては投資先を拡大する可能性があります。
例えば、日本株の中にも優良高配当株はありますし、2025年3月現在、円高局面に向かっていることを考えると、新興国や金なども魅力的な投資対象になります。
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